「部下に自重を求める」
「自重します」とネットでよく使われる熟語です。
その影響からか、若い人がよく使っています。
自重の読み方
これは、
「じちょう」
または、
「じじゅう」
と読みます。
使う意味により読み方が変わります。
「じじゅう」は、「車両などその物の重量」という意味で使われます。
「自重する」と動詞の場合は「じちょう」です。
今回はこちらの説明をします。
自重の意味
これは、
「自らを重んじる・言動を慎む」
という意味です。
先ほどの「部下に自重を求める」は
「部下に言動を慎み控えることを求める」という意味です
「重んじる」というのは「価値あるものとして大切に扱う」という意味。
自分を大切にする、それが自重です。
それ以上軽はずみなことをすると自分の価値が無くなるぞ!と。
「出たい気持ちを抑える」
「もうこれ以上はでしゃばらない」と、
そんな場合に「自重します」と言ったりします。
「自重しましょう」と上司に言うのは危険なので止めましょう。
関西なら「次長!自重で自重で!」とダジャレは大丈夫、、かもしれません。
最後に漢字それぞれの意味と語源を説明します。
「自」は「みずから、じぶん」という意味の漢字。
語原は「人間の鼻」を表す図です。
自分のことを表すのに鼻を指したことから、鼻=自分となったようです。
「重」は「おもい、かさねる」という意味の漢字。
語原は「くくった袋」と「土」の組み合わせ。
明確にはなっていませんが、「重たい袋」を表すようです。
また、「重くなる」という意味で「かさねる」という意味にもなり、
「重いもの」という意味で「大切な」という意味にもなる。
二つを合わせると、「自分を重くする(大切にする)」という意味になる。
言動を重くする。それが自分を大切にすることになる。
口は災いの元。いき過ぎたと思ったら自重したい。
自重の使い方
・根拠なく「安全だ」と言っておられる専門家の方に自重を求めたい。
・酒を飲んでもいいけど、重要な場なので絶対に自重するように。
・申し訳ありません。明日は自重いたします。
以上、自重の意味と読み方でした。
何事もでしゃばると良いことがないので、日々自重を心掛けたい。