「被害が大きくなることを危惧している」
テレビのニュースや新聞でもよく使われる「危惧」。
「惧」の意味を知らないで過ごす人生は終わりにしよう。
危惧の読み方
これは、
「きぐ」
と読みます。
危惧の意味
これは、
「危ぶみおそれる」
という意味です。
良くないことが起きるのではないか?と危ぶみ、おそれることを意味します。
これは漢字の意味から理解したい。
「危」は「あやうい、あぶない」という意味の漢字。
語原は「崖」と「ひざまついて崖下を見る人」の組み合わせ。
危ない状況を表す漢字です。
「惧」は「おそれる、おどろく」という意味の漢字。元の字は「懼」。
語原は「心」と「鳥が左右を見て驚く」の組み合わせ。
鳥が恐れ驚いた心を表します。
二つを合わせると、「危いことが起こるのではないかとおそれる」という意味になる。
なんか、似たような熟語がない?と感じる人もいるでしょう。
類語としてこの3つがあります。
・杞憂・・・ありもしないようなことを、いろいろと心配し過ぎること
・懸念・・・気になって心から離れず不安に思うこと
・憂慮・・・あれこれと思いめぐらせてわずらうこと
漢字直訳で説明するとこうなる。
・杞憂・・・杞の国の人の心配ごと(
杞の国の人が天が落ちてくるのではと心配したことから)
・懸念・・・心の深くにぶらさがっている想い
・憂慮・・・思いめぐらす心配ごと
危惧は「危うい」という心配に限定されています。
危うい心配ごと、悪い結果を恐れることなどに使うようにしましょう。
危惧の使い方
・絶滅が危惧されている野生動物の貴重な映像。
・このまま更生しないのではないかと危惧している。
・状況の悪化を危惧する声が高まっている。
以上、危惧の意味と読み方とはでした。