「よしなにはからう」
若い人は使わないと思いますが、よく聞いてはいると思います。
言葉の意味を包み込むように相手に伝える言い回し、意味を知っておきたい。
よしなにの意味
これは、
「うまいぐあいになるように。よいように」
という意味です。
現代では「よろしく」と言うことが多いです。
それとほぼ同じ意味です。
語源は「良し」または「宜し」と「そのように」の組み合わせだと思いますが、
辞書に書いておらず、明言ができない。
意味的には漢字で書くと「宜しな」になると思います。
「よしなに」は故事を語源・由来とする説もあります。
天孫ニニキネのお妃である「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」が三つ子を産み、
お祝いに駆け付けてきた信濃の県主4人に、3つしかない「へその緒」を分けなければならず、
どうにか喧嘩にならないよう「4人の信濃=よしな」に「はからう」ように指示をした。というもの。
お互い喧嘩しないように分け与えることに苦慮したことが書かれています。
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語源はどうであれ、「よいように」という意味で考えて使いましょう。
しかしこの言葉を包み込んだ美しい言葉が、
時として使い方によっては突き放した言い方にもなり、誤解を受ける事もあります。
「よろしく!」も言い方・感情次第で受け止め方が変わるものです。
年配者はよく使っていますが、最近は使う人は少ないよう思えます。
意味が通じないと意味がないので、使う際は気を付けたい。
よしなにの使い方
・どうぞ、よしなにお願いします。
・よしなにお伝え下さい。
・あとは、よしなに・・・。
以上、よしなにの意味とはでした。