尚、という言葉は、通達や手紙、文章などでよく使われ、
普段はひらがなで書くことが多いです。
なぜにこの漢字?と漢字の意味をしっかり理解したい。
尚の読み方
これは、「なお」と読みます。
音読みは「ショウ」で、「なお」は訓読み。
よって当て字です。
尚の意味
尚(なお)には次の意味があります。
・以前の状態がそのまま続いているさま
・ますます、よりいっそう
・付け加えるべきものがあるさま
本来、「尚(ショウ)」は「神に願う」を意味する漢字。
「その願いにより神にふれる=たっとぶ、重んじる」という意味になり、
その状態は継続するので、「引き継ぐ」という意味にもなり、
さらに「一段階上がる」、「付け加える」という意味にもなった。
用例と意味を書いていきます。
「今も尚現存している」
→引き続き
「尚都合が良い」
「こちらの方が尚良いですね」
→よりいっそう
「まだ尚余地はある」
「尚、明日は休館となります」
→付け加えるものがあるさま
いろいろな使い方がありますが、
日本語としてよく使うので無意識に使い分けはできると思います。
ただ、お堅い文章以外はほぼひらがなで書きます。
尚の使い方
・足の手術を受けた結果、尚悪くなった。
・あの事件があってから、尚のこと私に対して厳しくなった。
・あの子は今も尚、ひきこもっているようだ。
以上、尚の意味と読み方とはでした。