「可否と有無と是非」
ちょっと使い分けに悩む言葉です。
漢字の意味から理解したい。
可否の読み方
これは、
「かひ」と読みます。
可否の意味
これは、
・良いか悪いか
・賛成と不賛成
・可決と否決
という意味です。
「可」は「よろしい、できる」という意味の漢字。
語源は「祈りを神が許す」を表す漢字です。
そのため、「許される=よろしい」という意味になる。
「否」は「いな、同意しない」という意味の漢字。
語源は「神が承諾しない」を表す漢字です。
そのため、「許されない=いな」となる。
したがって、「可否」は神が許すか許さないか?を意味する熟語です。
「上司の可否を問う」という使い方であれば、上司が許すか許さないかです。
こう理解すれば間違うことはない。
「有無」は「有るか無いか」という意味なので、
「関与の有無」など、「存在するもの、しないもの」という意味で使います。
「是非」は「正しいことと、正しくないこと」という意味の熟語。
「是」は「間違いない、正しい」、
「非」は「正しくない、~でない」という意味の漢字。
したがって、「正しいか正しくないか」という意味になる。
可否:許す、許されない
有無:有るか、無いか
是非:正しいか、正しくないか
可否と是非の使い分けがちょっと難しい。
「是非」は「これをやっていいのか?を問う」と考えて使いたい。
「是非を問う」という使い方を意識。
「是非よろしく!」と強く訴える意味でも使いますが、
これは「是が非でも」の略となり、
「これが正しくなくてもどうか!」という意味です。
この3つ、間違えないようしっかり理解しよう。
可否の使い方
・今回のプロジェクトは役員全員に可否を問う必要がある。
・可否判断を先送りする。
・可否の決定後、必ず連絡をください。
以上、可否の意味と読み方とはでした。