「大変恐縮ではございますが、どうかよろしくお願いいたします。」
社会人なら誰もが使うこの「恐縮」。
「恐縮ですぅ~」とちょっと違うような意味で使う人も中にはいます。
恐縮の読み方
これは、
「きょうしゅく」
と読みます。
恐縮の意味
これは、
「恐れて身が縮む」
という意味です。
この意味から、
「身も縮むほど恐れていることを表わし、自分をへりくだる」
という意味で使われます。
そのため、目上の人に対したり、敬語を使う方々に対して使う言葉となります。
冒頭の例文の
「大変恐縮ではございますが、どうかよろしくお願いいたします。」は、
「大変申し訳ないことで失礼を感じてはございますが、どうかよろしくお願いいたします。」
というような意味になります。
目下の者が申し訳ない気持ちを表わし、発言する
そんな感じの意味で考えておきましょう。
申し訳ない姿勢・表情で使う言葉です。
最後に漢字それぞれの意味と語源を説明します。
「恐」は「おそれる」という意味の漢字。
語源は「呪具を神に両手で捧げる」と「心」を表す漢字の組み合わせ。
神に祈るときの心を表す漢字です。
「縮」 は「ちぢむ」という意味の漢字。
語源は「糸」と「ちぢむ」という発音の組み合わせ。
糸がちぢむ=長さが小さくなることを表す漢字です。
二つを合わせて、「ちぢみおそれる」という意味になる。
おそれて体を縮めることを表します。
「恐縮です!」と「ありがとうございます!」という意味で使う人が多いですが、
少しでも恐縮な態度を見せて使うようにしたい。
恐縮の使い方
・手取り足取り教示いただきまして大変恐縮しております。
・大変恐縮なのですが、椅子をお貸しいただけないでしょうか?
・このような形になり恐縮ではございますが、何卒寄付をお願い申し上げます。
以上、恐縮の意味でした。