「是非参画をお願いいたします。」参加ではなく参画?
と初めて見た人は悩む言葉だろう。
違いと使い分けも説明します。
参画の読み方
これは、「さんかく」と読みます。
参画の意味
これは、
「計画にまじわる」
という意味です。
したがって、「プロジェクトへ参画する」と、
図り事にまじわる意味で使います。
ただ集まるのではなく、計画の一員として集まってもらう時に使います。
漢字の意味がわかれば理解できます。
「参」は「まじわる、くわわる、まいる」という意味の漢字。
語源は「3つの簪(かんざし)」と「ひざまずいて座る人」の組み合わせ。
簪を集めることから「まじわる、くわわる」という意味になった。
「行く」を意味する「まいる」は日本独自の用法で、「加わりに行く」という意味。
「画」は「絵、くぎる・はかる」という意味の漢字。本字は「畫」。
語源は「筆」と「文様のある盾」の組み合わせ。
盾に文様を描くことを表す漢字です。
そのため「絵」や、「土地の境界線を書く=くぎる」、
「はかりごとを書く=はかる」という意味にもなった。
よって参画は、
「はかりごとにまじわる」という意味になります。
次に「参加」との違いを説明します。
「加」は「くわえる」という意味の漢字。
語源は「農具の鋤(すき)」と「祈りの詞を入れた器」の組み合わせ。
神に農具を供え、神の力を加えることを表します。
「力として加える」という意味です。
したがって、「参加」は「加えてまじわる」と、
物事に加わることを意味します。
計画にまじわるのか、加わってまじわるのか、という違い。
似た意味ですが、「参画」は「絵を描く側にまじわる」と考え、
計画を作る側にまじわる場合に使いましょう。
会議に参画、飲み会に参加、こんな感じの使い分けです。
参画の使い方
・プロジェクトに参画することが決定した。
・参画すべきではないと出席を拒否された。
・何卒御参画宜しくお願いいたします。
以上、参画の意味でした。