「各自、適宜な対応ください。」
読み方も解釈も難しいこの言葉、意味を解説していきます。
相手の意図を勘違いしないよう注意。
「宜」は語原を知ると怖いです。
適宜の読み方
これは、
「てきぎ」
と読みます。
これは、 「その場に合っている・状況に合った行動」
<適宜の意味とは
「各自が状況応じて良いと思った判断で行動」
という意味で考えるとわかりやすいです。
判断能力を問われる言葉でもあります。
漢字それぞれの意味を解説します。
「適」は「かなう」という意味の漢字です。
語原は「目的・中心とするところに寄る・進む」というもの。
その意味から「目的がかなう・目的となるところへゆく」などの意味になりました。
「宜」は「よろしい」という意味の漢字。
語原は「祖霊を祀る建物」と「まな板の上にある肉」の組み合わせ。
殺して肉にした敵国の人をまな板に載せて祀ることを表します。
したがってそうして祀ることを表す漢字なのですが、
後に「盛る料理」と捧げる料理、宴会の意味でも使われ、
その盛り具合が「ちょうど良い」と「適している、よろしい」という意味になった。
肉の盛り具合が「よろしい」という意味です。
二つを合わせると、「よろしくて目的にかなう」という意味になる。
曖昧ではありますが、「ちょうど良い時に行動してね」という言葉です。
時系列での具体的な指示をできない場合によく使います。
自由でいいですが、場合により困ることが多いので、
可能な限り具体的に指示をしたいものです。
適宜の使い方
・進捗は別途適宜ご連絡します。
・今後の為替介入のスタンスについて「適宜対応する」と述べた。
・分かる範囲で作成したライフプランを適宜見直しながら実行していく。
以上、適宜の意味でした。
意味はわかっても、実行は難しい言葉です。悩みましょう。。